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「好き」だけじゃ受からない?データで語る志望動機・例文

履歴書や面接の準備をしていて、こんな風に手が止まってしまったことはありませんか?

未経験からチャレンジする場合や、異業種から転職する場合は、「なぜ飲食なのか?」を説得力を持って伝えるのは難しいものです。

採用担当者が本当に知りたいのは、応募者の「やる気」だけではありません。

ビジネスとしてお店にどう貢献してくれるかという「根拠」なのです。

本記事では、採用現場の視点を取り入れ、単なる感情論ではなく、「市場データ」という客観的な武器を使った、賢い志望動機の書き方を解説します。

そのまま使える例文も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読んでわかること
  • 「接客が好き」だけでは受からない理由と、採用担当者が求めている「利益の視点」
  • 経済産業省などの公的データを引用して、説得力を劇的に高める裏技テクニック
  • 【未経験・異業種・経験者別】そのまま使える「データ活用型」志望動機の実践例文

1.なぜ、飲食業界の志望動機は「書くのが難しい」のか?

なぜ、飲食業界の志望動機は
「書くのが難しい」のか?
「好き」だけでは
伝わらない
「接客が好き」「雰囲気が良い」という感情だけでは、ビジネスとしての貢献度が採用側に伝わりにくい現状があります。
「ブラック企業」への
不安と対策
「激務なのでは?」「すぐ辞めると思われないか?」という不安と向き合い、どう払拭するかが重要な課題です。

多くの人が志望動機に悩むのには、明確な理由があります。

それは、「本音」と「建前」のバランスが難しいからです。

「接客が好き」「雰囲気が良い」だけでは伝わらない

「人と話すのが好きだから」「お店の雰囲気が楽しそうだから」など、これらはとても素敵なきっかけですが、ビジネスの現場である採用面接では、これだけだと少し物足りなく感じられてしまいます。

志望動機とは単なる「好き」の表明ではなく、「私を採用すると、お店にこんなメリット(利益)がありますよ」という提案であるべきだからです。

採用担当者は、「この人は、忙しい時でも笑顔で対応できるか?」「売上を上げるための工夫ができるか?」といった視点であなたを見ています。

「ブラック企業では?」という不安とどう向き合うか

また、「飲食業界は激務でブラックなのでは?」というイメージから、どう志望動機を組み立てればよいか迷う方もいるかもしれません。

確かに、厚生労働省のデータを見ても、飲食サービス業の離職率は他産業に比べて高い傾向にあります。

しかし、だからこそチャンスとも言えます。

現在は深刻な人手不足を背景に、月給30万円以上の求人や完全週休2日制を導入する企業も見られるようになるなど、労働環境の改善に取り組む動きが進んでいます。

法的な観点からも、働きやすい環境を整えている「ホワイト企業」を選び、「御社のような環境でこそ、長く腰を据えて働きたい」と伝えることは、非常に合理的な志望動機になります。

参考|厚生労働省:産業別の入職と離職の状況

2.採用担当者が思わず頷く「3層構造」作成フレームワーク

採用担当者が思わず頷く
「3層構造」作成フレームワーク
1
結論
Conclusion
2
根拠・データ
Evidence / Data
3
経験・貢献
Story & Future
使える「公的データ」のネタ帳
経済産業省やリクルートの調査データなど、志望動機に説得力を持たせるための信頼できる情報源リスト。

では、具体的にどう書けばよいのでしょうか。

おすすめなのが、論理的に伝える「PREP法」を進化させた、「データ活用型」の3層構造です。

自分の主観だけでなく、客観的な「データ」を挟むことで、話の説得力が格段に上がります。

1. 結論(Conclusion)

まず、「私が貴店を志望する理由は、〇〇だからです」と端的に伝えます。

2. 根拠・データ(Evidence/Data)

ここがポイントです。

「実は、飲食市場のトレンドとして〇〇というデータがあり……」と、業界の将来性や市場の動きを引用します。

これにより、「しっかり業界研究をしている知的な人だ」という印象を与えられます。

3. 経験・貢献(Story & Future)

「私自身、前職で〇〇の経験があり……」と自分の強みを伝え、「入社後は〇〇として貴店の売上に貢献します」と未来の約束で締めくくります。

使える「公的データ」のネタ帳

志望動機に盛り込みやすい、ポジティブなデータをいくつか紹介します。

ぜひ使ってみてください。

市場の回復

経済産業省の指標(FBI)では、飲食サービス業は3年連続で上昇しており、成長産業です。

単価の上昇

リクルートの調査によると、外食の単価は上がっており、お客様はより「質の高いサービス」を求めています。

独立志向

業界内でも将来独立を目指す人は約15%存在します。

向上心の裏付けとして使えます。

3.【状況別】そのまま使える!最強志望動機例文集(データ武装版)

データ武装版
【状況別】そのまま使える!
最強志望動機例文集
未経験者・学生向け
成長性を
アピールする 単価上昇×接客の質
異業種からの転職者向け
数値管理能力を
アピールする KPI達成×利益管理
経験者・キャリアアップ向け
経営視点を
アピールする 独立志向×マネジメント

ここからは、先ほどのフレームワークを使った具体的な例文を紹介します。

自分の状況に合わせてアレンジしてみてください。

① 未経験者・学生向け:成長性をアピールする

未経験の方は、ポータブルスキル(持ち運び可能な能力)としての「コミュニケーション能力」を、市場ニーズと絡めてアピールしましょう。

【例文】

私が貴店を志望したのは、地域で最も「質の高い接客」を提供されている点に惹かれたからです。

最近の調査でも外食単価が上昇傾向にある通り、お客様は単なる食事だけでなく、特別な体験やサービスを求めていると感じています。

私は学生時代の演劇部で培った「相手の意図を汲み取る観察眼」を活かし、お客様の期待を超えるサービスを提供することで、貴店のファンを増やしたいと考えています。

ポイント

単に「頑張ります」と言うのではなく、「単価上昇=質の高い接客が必要」というロジックを入れることで、ビジネス視点があることを示せます。

② 異業種からの転職者向け:数値管理能力をアピールする

営業職や事務職の経験がある方は、そのスキルが店舗運営(利益管理)に直結することを伝えましょう。

【例文】

前職の営業で培った「目標達成力」を、成長著しい飲食業界で活かしたいと考え志望しました。

経済産業省のデータ(FBI)でも飲食業は回復基調にありますが、同時に利益率の管理がシビアなビジネスであるとも理解しています。

私は前職でKPI管理を徹底し、前年比120%を達成しました。

この計数感覚を活かし、単に料理を提供するだけでなく、ロス率の削減や客単価アップの提案を行い、店舗の利益最大化に貢献できる店長を目指します。

ポイント

「未経験」という弱みを、「数字に強い」という強みに変換しています。

店長候補として非常に魅力的な人材に見えます。

③ 経験者・キャリアアップ向け:経営視点をアピールする

経験者の方は、調理や接客ができるのは当たり前と思われます。

そこから一歩進んで、将来のビジョンや経営への参画意欲を見せましょう。

【例文】

貴社の多店舗展開と独自のビジネスモデルに魅力を感じ、志望いたしました。

将来は独立して自分の店を持つ目標があります。調査によると独立志向を持つ人材は約15%とのことですが、私はその中でも特に「経営視点」を身につけたいと考えています。

食品衛生責任者や調理師免許の知識はもちろん、前職の店長経験で培ったチームマネジメント力を活かし、貴社の事業拡大における即戦力として、一店舗を任せていただけるよう尽力します。

ポイント

「独立したい」というと「すぐ辞めるのでは?」と思われがちですが、「経営ノウハウを学ぶために、誰よりも真剣に働く」という覚悟として伝えれば、強力なポジティブ要素になります。

4.採用担当者の本音!評価を下げる「NGワード」と対策

採用担当者の本音!
評価を下げる「NGワード」
その言葉、実はマイナス評価かも?
NGワード
「勉強させてください」
対策・ポイント
会社は学校ではありません。「受身」な姿勢は低評価に。「いち早く戦力になります」と言い換えましょう。
離職リスク
「家から近い」
対策・ポイント
これだけでは「引っ越したら辞める?」と思われます。「長く働くための条件の一つ」として添えるのが正解です。

せっかく良い経験があっても、言葉の選び方一つで評価を下げてしまうことがあります。

以下の表現には注意しましょう。

「勉強させてください」はNG

「未経験なので、勉強させてください」という言葉は、謙虚で良さそうですが、会社は学校ではありません。

給料をもらいながら勉強するというスタンスは、「受身な姿勢」と判断されるリスクがあります。

「いち早く業務を覚え、戦力になります」と言い換えましょう。

離職リスクを感じさせる「家から近い」

「家から近いので」は志望動機の本音として多いですが、これだけだと「引っ越したら辞めるのか?」「もっと近い店ができたら辞めるのか?」と思われてしまいます。

「長く腰を据えて働ける環境を探していたところ、通いやすく、かつ理念に共感できる貴店に出会いました」のように、働き続けるための条件の一つとして添える程度に留めましょう。

5.一歩差がつく!飲食業界の最新トレンド活用術

最後に、他の応募者とさらに差をつけるための「トレンド活用術」をお伝えします。

インバウンド対応と語学力

外国人観光客の増加に伴い、英語や中国語のメニュー作成や、簡単な接客ができる人材は重宝されます。

語学に自信がなくても、「スマホの翻訳アプリを使ってでも、積極的にコミュニケーションを取りたい」という姿勢を示すだけで十分なアピールになります。

DX・業務効率化への適応

タブレット注文や配膳ロボットの導入が進んでいます。

ITへの苦手意識がなく、新しいシステムを柔軟に使いこなせることや、SNSを使った集客に興味があることを伝えると、「現代の店舗運営に適した人材」として評価されます。

6.万全の準備で応募しよう

飲食業界の志望動機は、「好き」という気持ちに、「データ」という客観的な根拠をプラスすることで、説得力が劇的に変わります。

業界は今、成長期にあり、意欲ある人材を求めています。

「未経験だから」「ブランクがあるから」と不安になる必要はありません。

自身のこれまでの経験は、形を変えて必ず飲食の仕事に活かせます。

ぜひ、今回紹介した例文を自分なりにアレンジして、自信を持って応募書類を作成してみてください。

新しいキャリアのスタートが、より良いものになることを願っています。

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